2025 年 06 月 03 日
最大有効期間が 2029 年に 47 日へ! 短縮化の背景と SSL/TLS サーバー証明書の課題と対策
インターネットセキュリティの重要性が高まる中、SSL/TLS サーバー証明書の最大有効期間が 2029 年までに段階的に短縮されることが決定しました。この変化は、Web サイトの安全性を向上させる一方で、証明書の管理担当者にとっては新たな課題となっています。
SSL/TLS サーバー証明書 最大有効期間短縮化の背景
SSL/TLS サーバー証明書の最大有効期間が短縮される最大の理由は、証明書そのものの信頼性向上です。証明書に含まれる情報は認証局が審査を実施した時点で確認された情報です。そのため、証明書は発行から時間が経過するほど、含まれる情報が変更される可能性が高まり信頼性が低下します。最大有効期間を短縮することで、誤った情報を含む証明書が存在するリスクを低減できます。
Apple が提案した最大有効期間を 47 日とする案がパブリックな証明書の要件を定める業界団体 CA/Browser フォーラムにおいて可決され、2029 年までに段階的に導入されることが決定しました。
具体的なスケジュールは下記の表の通りです。
日付 | 最大有効期間 | DCV ※ 再利用期間 |
---|---|---|
2026 年 3 月 14 日まで | 398 日 | 398 日 |
2026 年 3 月 15 日以降 | 200 日 | 200 日 |
2027 年 3 月 15 日以降 | 100 日 | 100 日 |
2029 年 3 月 15 日以降 | 47 日 | 10 日 |
- ※
- DCV(Domain Control Validation)とは、ドメイン認証を指します。 これまで、ドメイン認証の結果は 13 か月間有効なものとして利用できておりましたが、今回の提案には、DCV 審査結果の再利用期間短縮も含まれております。
インフラへの影響と課題
SSL/TLS サーバー証明書の最大有効期間が短縮されることで、証明書管理担当者はこれまで以上に頻繁に証明書の更新作業を行う必要が生じます。手動でこれらの作業を行うことは、運用上の大きな負担となります。
更新頻度の増加は、証明書の更新漏れによる Web サイトのダウンタイムやサービス停止のリスクを高めます。有効期限切れの証明書を使用している Web サイトは、ブラウザによって警告が表示され、ユーザーの信頼を損なうだけでなく、企業の評判低下にも繋がりかねません。
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